【LAB】乳酸菌を冷凍したら死滅する?

乳酸菌は冷凍しても完全には死滅しませんが、一部はダメージを受けます。
冷凍の影響を受けるかどうかは、菌の種類や保存方法によります。


1. 乳酸菌の冷凍耐性

乳酸菌は一般的に -20℃~-80℃ の低温環境でも生存可能ですが、次の点に注意が必要です:

耐冷性の高い菌種

  • Lactobacillus plantarum(ラクトバチルス・プランタルム)
  • Lactobacillus casei(ラクトバチルス・カゼイ)
  • Lactococcus lactis(ラクトコッカス・ラクティス)
    → 比較的耐冷性が高い

冷凍でダメージを受けやすい菌種

  • Bifidobacterium bifidum(ビフィズス菌)
    → 一部が死滅しやすい

2. 乳酸菌が冷凍でダメージを受ける原因

乳酸菌が冷凍で死滅・弱体化するのは以下の理由によります。

(1) 氷結晶のダメージ

冷凍すると水分が氷結晶になり、細胞膜を破壊することがあります。
解凍時に菌の生存率が低下する原因となる。

(2) 脱水ストレス

冷凍時に水分が氷になり、細胞内の水分バランスが崩れる
細胞膜や酵素の機能低下が起こる。

(3) 長期冷凍による死滅

冷凍状態が長く続くと、徐々に菌の生存率が低下する。
➡ 特に家庭用冷凍庫(-18℃)では、数か月で死滅率が上昇


3. 乳酸菌を冷凍保存する方法(ダメージを防ぐ)

冷凍する際に適切な処理を行うことで、乳酸菌の生存率を向上できます。

(1) 保護剤を加える

乳酸菌を冷凍する際に、以下の保護剤を加えるとダメージが軽減

  • スキムミルク(脱脂粉乳)(5~10%)
  • グルコース(ブドウ糖)
  • グリセロール(10%以下)(凍結保護作用あり)

乳酸菌をスキムミルク溶液に混ぜてから冷凍すると生存率UP

(2) 急速冷凍

✅ **急速冷凍(-80℃で瞬間冷凍)**の方が生存率が高い。
ゆっくり冷やすと氷結晶が大きくなり、菌がダメージを受ける。

(3) 冷凍保存温度

温度保存期間と影響
-80℃(超低温冷凍庫)1年以上保存可能、生存率90%以上
-20℃(家庭用冷凍庫)3~6か月で生存率低下
0~4℃(冷蔵)数週間で活性低下

長期保存するなら -80℃が理想(ただし一般家庭では難しい)


4. 冷凍した乳酸菌の解凍方法

冷凍した乳酸菌を解凍する際の注意点:

ゆっくり解凍する(4℃で自然解凍)急激な温度変化を避ける(常温や電子レンジはNG)解凍後すぐに使用する(長時間放置すると活性低下)


5. まとめ

乳酸菌は冷凍で完全には死滅しないが、一部はダメージを受ける
スキムミルクやグルコースを加えると生存率が向上
急速冷凍(-80℃)なら長期間保存可能だが、家庭用冷凍庫(-20℃)では数か月で生存率が低下
解凍時は低温でゆっくり行うと菌のダメージを軽減できる

家庭での保存なら 冷蔵(1~2週間以内に使用) or -20℃冷凍(数か月以内に使用) がベストです!


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