1. 自然落果の可能性
龍眼は自然に果実を落とす 生理落果 が起こります。特に果実が小さいうちに大量に落ちることがありますが、これは木の生理的な現象で、樹勢のバランスを取るためのものです。
▶︎対策: 落果する量が多すぎる場合は、栄養バランスを調整してみましょう。
2. 栄養不足(特にカリウムとホウ素)
受粉後に果実が膨らまない原因として、カリウム(K)やホウ素(B)などの栄養素不足が考えられます。
- カリウム(K): 果実の肥大を助ける
- ホウ素(B): 花粉の発芽や受粉後の成長を助ける
▶︎対策
- カリウム補給: 追肥として 硫酸カリウム(K₂SO₄) を施用(葉面散布も有効)。
- ホウ素補給: ホウ酸 を 0.1~0.2% 溶液にして葉面散布(適量でなければ毒性あり)。
- 有機的な方法: 木灰や発酵済み堆肥を施す。
3. 水分管理の問題
開花や受粉後に水が不足すると、果実が成長せずに落ちることがあります。
▶︎対策:
- 乾燥時期には適度な潅水(特に開花期と果実肥大期)。
- 排水の悪い場所では根腐れに注意(過湿は逆効果)。
4. 樹勢が強すぎる(枝葉に栄養が集中)
樹勢が強すぎると、栄養が葉や枝に回り、果実に十分なエネルギーが供給されません。
▶︎対策:
- 枝を適度に剪定し、風通しを良くする。
- 施肥の際、窒素(N)を控えめにし、リン(P)とカリウム(K)を増やす。
5. 受粉が不完全(受粉昆虫がいても結実しない)
蜂や蝶がいても、花粉の受粉が十分でない 場合、果実が肥大しないことがあります。 ▶︎対策:
- 人工授粉(雄花の花粉を雌花に軽くこすりつける)。
- 受粉を助ける微量ミネラル(ホウ素など)を葉面散布。
6. 過剰な着果
一度に多くの果実を育てようとすると、栄養が分散し、一つ一つの果実が大きくならないことがあります。 ▶︎対策:
- 摘果(間引き) を行い、栄養を残した果実に集中させる。
7. 気候の影響
- 開花時期の気温が高すぎる・低すぎる → 受粉がうまくいかない
- 雨が多すぎる → 花粉が流れる or 根が過湿で養分吸収が阻害される
▶︎対策: - 開花期に雨が多い場合は、防水シートや防雨ネットを設置。
- 気温が低い時期は、発酵堆肥で地温を上げる。
まとめ
| 原因 | 対策 |
|---|---|
| 栄養不足(カリウム・ホウ素) | 硫酸カリウムやホウ酸を施肥・葉面散布 |
| 水不足 or 過湿 | 適切な灌水と排水管理 |
| 樹勢が強すぎる(枝葉に栄養集中) | 剪定を行い、窒素を控える |
| 受粉が不完全 | 人工授粉 or ホウ素葉面散布 |
| 着果過多(栄養分散) | 間引き(摘果)を行う |
| 気候(高温・低温・雨) | 防雨ネットや堆肥で対策 |
いくつかの要因が重なっていることが多いので、観察しながら試してみてください!
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